サイバー大学

サイバー大学なんてものがあるらしい。

何でも全ての授業をインターネット越しに受講出来て、卒業すれば大卒という肩書き?もしっかり取得出来るらしい。学長は”吉村作治”さんっていう考古学者で、TVやコマーシャルにも良く出てくる人です。

学科は「IT総合学部」と「世界遺産学部」っていう2学部があるらしくて、出願には高卒相当の資格証明のほか、志願動機と推薦状が必要っていう、まあ普通の大学と同じなんだけど入学試験が無いらしい。

何故大学入試が無いの?という問いかけや詳しい事についてはここで取り合えげられていますので、気になる人はチェックですね。

サイバー大学ってのは身体障害者でも平等な教育を受けてもらうっていう姿勢で運営していくみたい。いろいろな大学や施設なんかでは”バリアフリー”なんてやっているんだけど、実際問題やはり身体障害者の方は通勤ラッシュとかが厳しいので朝の講義なんかは厳しいみたいです、う〜ん、気がつかなかったけど言われてみればそうですね。

とりあえずここまでだと、ニュースの転載で終わってしまいそうなので「IT総合学部」のカリキュラムについてちょっと見てみたので感想を。

IT総合学部カリキュラムについて

2007年10月以降開講予定科目っていうのがここに記載されていまして、概要には、

「IT分野というのは技術の陳腐化がきわめて早いジャンルであるため、常に最新のトレンドを反映した教育を行う必要があります。IT総合学部の基幹科目では、博士号等の学位や十分な研究業績・教育経験をもった教員が指導に当たります。そしてビジネスや財務、コンテンツといった社会・経済に深く関わる分野には実務系の専門家を起用しています。」

とありますが、開講予定科目を見る限りでは「今までのコンピュータの歴史をとりあえず学びましょう。まずはそこからだ。」って感じでしょうか。

興味深いのは一般的な事務処理を行う授業はほとんど無くて、DBMS(データベース)やWEBについて、セキュリティについて等のある意味特化した講義があるところでしょうか。

やはり最近のコンピュータビジネスにインターネットは無くてはならない存在だと思っていますし、やはりこのへんの分野に興味を示す人は多いんでしょうね。

サイバー大学は社会人の入学についても広く受け付けているようなので、即戦力として仕事をやっていくのであればエンジニアよりもエンジニアの事が理解出来る優秀な営業マンがたくさん排出されていくのかな・・・?なんて思いました。まあ、どの道いろいろな事は実際に企業に入ってから勉強すれば良い事ですから、知識0からITを学んでみようと思う人にとっては打ってつけの大学かもしれませんね。

まあ、とはいうものの、超一流のエンジニアに必要なものは技術ですが、一般的なエンジニアに必要な事は技術力ではなく人付き合いだと僕は思っています。ですので、IT総合学部に”人とのコミュニケーションが取れるようになる”授業を盛り込んでもらえるといいな〜なんて思います。

本当に協調性の無い独りよがりなエンジニアってたくさんいるんですよ・・・。

インターネットだけで完結してしまう”学び”の中には、おそらく欠落してしまう部分もあるでしょう。その点すごく心配ですね。

大切なのは”得た知識”自体じゃなくて”社会への貢献”ですからね。コンピュータよりも人間ってものは厄介なものです。

サイバー大学
http://www.cyber-u.ac.jp/

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