「30歳近くになると、アホみたいに高級時計とかデカイテレビが欲しくなるんだよ」と、ある人が言っていた。
昔から腕時計をはめる機会ってのは携帯電話の出現以降まったく無くて、”時計なんて携帯見れば良いじゃん”くらいに思っていたんですよね。
いつだったか、また別のある人が、”時計買うからちょっと付き合って”と僕に言うもんだから、一緒に付いていったことがありましてね。なんだか訳の分からないような時計をサクッと70万円くらいで買ったわけです。変な対抗心というか、そういうのを目の当たりにすると、そういうものってあるじゃないですか。何だかその日から時計にちょっとだけ興味が沸いたわけです。
腕時計って物を改めて調べてみると、いろいろな発見がありました。
19XX年、XXXさんがXXXを発明・・・みたいなね。
パッと見で僕が気に入った時計は、”ブライトリング”っていうメーカーの”NAVITIMER HERITAGE”ってやつだったかな?好きなんですよね、こういうメカニカルな物が。
ただ、金額もすごい高くて、50万円近くするわけですよ。で、”時計買うならとりあえずロレックスでも買っとけば?”みたいな謎の助言で、ロレックスっていうメーカーの時計も随分見ました。幸い、アメ横やら新宿やらに時計専門店ってたくさんありましたからね。
ただ、なかなか気に入ったモデルってのは見つからないしいろいろゴテゴテ付いた時計は値段が格段と高いし、なんやかんやで時計熱もいつの間にか冷めていったわけです。
それからしばらくして、会社に新しい人が入りましてね。その人が腕に何やらピカピカの時計を付けているわけですよ。遠目から見ても何やら感じる時計でして、”ああ、きっと僕も腕時計をしていれば仕事の出来る人間に見えるんだな、そうに違いない。”と思い、また時計熱が・・・。
何やら物を値段だけで決めるのはどうかと思って、やっぱり”機能的に行こう”っていう発想がよぎりまして、かと言って”時計マニアじゃないと知らないような”時計をつけるのにも抵抗があったわけです。
例えばダイヤモンドだって、あれは世間のほとんどが”高い物”と認識しているからこそ身に付け、そしてジルコニアじゃない分、優越感に自分が浸れるように買うものでしょう?
そんな考えの中、24時間表示が可能でパッと日付も確認出来、かなり雑に扱ってもとりあえず壊れないという噂の”ROLEX エクスプローラー2”というモデルを買ったわけです。これならシャッターを締め切った薄暗い部屋で起きても昼なのか夜なのか分かるわけです。・・・便利ですね。
こんな感じの時計です。38万くらいで平行輸入品を買いました。
中古でもかなり綺麗で何の遜色も無いんですが、最近のマイナーチェンジで本体とベルトの継ぎ目の穴が無くなったんです。なんとなくその継ぎ目が無いほうがしっくりきて結局新品を買うことに・・・。
裏面のシールには最初、数字が印刷されていたんですが、時計をつけている間に綺麗に消えてしまいました。このシールを剥がすとシリアルナンバーが確認出来るらしいですが、未確認ですね。
一番下に”SWISS MADE”って書かれています。この文字も旧モデルと記載されている文字が違います。
まだ数ヶ月しか使っていないんですが、かなり色々な所に時計をぶつけていますが、ガラス面には傷が不思議なくらい付かないです。あと写真で白く見える針や時刻毎に付いている丸い部分に夜光塗料が塗ってあって夜見ても結構クリアに時間は確認出来ますよ。
あと、この手の時計は日付表示機能が付いていて、最初”どうやって30日の月と31日の月を分けているんだろう・・・”と考えたんですが、使ってみるとなんて事はない、”毎月31日まで振ってあって1日に手動で31から1に合わせるだけ”でした。
機械式の時計という事で、時間のずれが激しいのかなと思っていたのですが、それほどでもなくて一日一秒くらい遅れます。まあ月の初めに毎度日にちを調整しなければいけないので、その時についでに合わせる程度で大丈夫ですね、とりあえず今のところ秒単位のスケジュールは無いので安心です。
先日、この時計を付けていたら”なんか偽者っぽい”と言われました。まだまだ僕のインチキ臭さの方が勝っているようです。
嬉しいやら悲しいやら、複雑な気分ですね。