前回から作成しているQuad Cortex用のペダルボードにBOOWY時代の布袋さんがよく使っていた俗に言うヒューワー音を出すために、巷の先人たちが利用して好評なYAMAHA R100を組み込んでみました。
R100を付属のACアダプター以外で動作させる場合に、ちょっとだけコツがありましたのでその辺についても記載しておきます。
また、R100は古い機材なのと、市場にたくさん出回っているのでオークションなどで送料含め2000〜5000円程度で購入する事ができます。ただ、古い機材なので状態が良いものを引き当てるまでに何度か購入する羽目になる可能性はあります。
YAMAHA FX500という機種もヒューワー音を出せるようなのですが、こちらは筐体がハーフラックでも長さが R100と比べてだいぶ長いのでペダルボードへの組み込みを想定しているなら避けた方が良いと思います。
YAMAHA R100は12Vのセンタープラス
よくあるエフェクターはセンターマイナスの9Vが一般的だと思いますが、R100は12VのセンタープラスのAC電源が必要です。注意点として、今回のように付属のACアダプターではなくUSB-Cから複数の機器の電源を取る場合、極性変換をしただけでは、他の機器と接続した時に電源が落ちてしまいます。
対策としては以下のようなものが考えられるのですが、今回はボード全体の重量を出来るだけ軽くしたかったのでアイソレートされたK.E.S KIP-001(パワーサプライ)を用意しました。
- 別途ACアダプターを専用に準備する
- アイソレートされたパワーサプライを経由する
KIP-001にはACアダプター付きと連結用追加ユニットがあるのですが、今回は電源はUSB-Cアダプタから取得するので連結用追加ユニットを購入しました。(今回の組み合わせでノイズに弱いアナログエフェクターを使った動作検証は行なっていないので、場合によってはノイズが発生するかもしれません)
USB-Cアダプターはこちらを利用しました。
その他、以下の12V電源を供給するケーブルと、このケーブルを利用する場合は極性を変換するケーブルが必要になります。
配線の説明
左側のハーフラックが R100です。InputとOutputをそれぞれジャンクションボックスに、さらにそれらをQuad CortexのSEND1とRETURN1に挿しています。パワーサプライは電圧を変更可能なポートが1つ準備されているのでそのポートを12Vに設定して利用しています。
パワーサプライを利用した事で今までUSB-Cケーブルを2本に減らす事ができました。
Quad Cortex側でこれらの設定を反映させるためにFX Loop1を追加します。今回モノラル接続で利用している影響もあり、 R100から出力される音量が若干小さくなってしまうのでRET LEVで調節します。
エフェクトのON・OFFについてはフットスイッチを利用すると使いやすいです。Quad Cortexはフットスイッチを2つ増設出来るので、BOSS FS-6を買うと快適です。私はこのフットスイッチにブースターとヒューワー音をアサインしており、ヒューワー音の方はスイッチの設定をモーメンタリーで利用しています。
モーメンタリーに設定すると踏んでいる時だけエフェクトがかかるので踏み間違えによる事故を防ぐことが出来ます。
現在の重量
フライトケース込み:8.3kg
本体:5.5kg
実際の音
こんな音(0:15)が出るようになります。弾いていてとても楽しいので是非興味あればチャレンジしてみてください。