インターネットVPN経由でMSアクセスファイルが重いのはCIFSの仕様です

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MSアクセスのファイルが開かないんですが仕様ですか?

はい、仕様です。

少し前にインターネットVPN経由でファイルサーバ上のデータにアクセスすると物凄く開くのに時間がかかってしまう件を調査していました。
例えば同一セグメント上のクライアントPCからファイルサーバにアクセスしてデータを開くと1秒もかからないのに、インターネットVPN経由でクライアントPCがファイルサーバにアクセスすると開くだけで数十秒かかってしまう。
結論から言うと、これはWindowsのファイル共有に使っているCIFSっていうプロトコルの仕様らしい。

CIFSって何すか?

CIFSとは”Common Internet File System”の略で、以下のような特徴を持ちます。

Windowsのファイル共有サービスで利用されているプロトコルの「SMB」を拡張し、Windows以外のOSやアプリケーションソフトでも利用できるよう仕様を公開したもの。※e-wordsより抜粋

TCP/IP上で動作するように作られているんだけど、そもそもイントラネットで利用する事を前提として作られているらしく、経路上にインターネットがあると動作がいきなり不安定になります。

何で不安定になるんすか?

CIFSはネットワークの速度にもろに影響されるプロトコルです。イントラネット内のデバイスに対してPINGを打つと大体1ms以下とかで応答って帰ってきますよね、この速度に影響されるわけです。

この辺の事について図入りで分かりやすく書いてあるドキュメントがあるので、詳細を見てみたい方は以下のリンクからPDFを読んでみてください。

WANJet : CIFS アクセラレーション機能

どうにかなりませんか?

自分の知っている範囲で恐縮ですが、この現象を解決する場合は以下の方法を検討してみます。

・インターネットVPNをやめる
・WAFSを使う
・メタフレームを使う
・CIFSを諦める

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5 COMMENTS

福廣 直和

ご教授ありがとうございます。
先日、調査しましたが、
xls(500K)、xla(1.3M)の起動に、2~3分かかりました。
アプリケーション(更新処理)は5秒ぐらいでした。
xlaをクライアントにコピー後でも、1分40秒かかりました。
xlsとxlaをともにコピーしてから起動したところ、10秒ぐらいになりました。
サーバに置いておけば、置き場所や、プログラムの修正も楽なので、
そうしたかったのですが、(サーバのパスなどを固定する形になってしまいますが)
各クライアントにインストールする形で、対応することにします。
ありがとうございました。

pnpk

こんにちは。
WAFSを経由する形でネットワークを構成して、WAFS上の設定でCIFSもしくはSMBのキャッシュ設定を有効にすれば相乗り自体は可能だと思います。

ただし、ご利用されているWAFSのライセンス形態や、利用帯域におそらく何らかの制約があると思いますので、あらかじめそちらを確認する必要はあるかもしれません。

以前どこのベンダーのものか失念してしまいましたが実際にWAFSを評価する機会がありました。
しかしながら結論として、自分の場合はMSアクセスのファイルだったのですが、当時採用出来るほどのパフォーマンスを得る事は出来ませんでした。
※実際に動作は速くなるのですが、ファイル操作一回分の動作が30秒→5秒に短縮されても結局は実務上は支障が出るだろう・・・というイメージです。

ベンダー曰く、のコメントですが、WAFSは世界規模で展開しているネットワークには有効ですよ。との事でした。

Windows Vista以降搭載されているSMB2.0を利用したインターネットVPN経由の通信についても、早めに動作検証行ってみたいと思っていますが、本格的にそちらの環境に移行出来るのはまだまだWindows XPを利用したクライアント端末が大半なので、Windows7に少し期待をして、4~5年後くらいなのかな・・・と思っています。

SMB2.0についても動作確認出来ればまたこのサイトにて記載させていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

福廣 直和

ありがとうございます。
XPの件は、intraでClient分用意し、そのマシンにVPN経由でリモート接続して、
画面だけVPNで見るということですね。
着想は、面白いですが・・・・
別のアプリケーションで、WAFSを使っていますが、簡単に相乗りできるものでしょうか?

pnpk

こんばんは、コメントありがとうございます。

・WindowsXPを並べるとは、どうする事でしょうか?

こちらは「Windows XPを何台か配置するのでも・・・」というくだりの事でよろしいでしょうか。
Windows XP Professionalを利用するとリモートデスクトップ接続が可能です。

こちらの機能を利用してリモートからシンクライアント的にWindows XP Professionalを利用する事をあらわしています。

・ClentをVistaにすれば大丈夫でしょうか?

こちらに関しては、自分は試していないのでそうです。とは言えないのですが、Vista以降に搭載されているSMB2.0を利用すれば状況は改善出来るかもしれません。

ただ、この場合サーバ・クライアント共にSMB2.0に対応している必要がありますので、Windows OSですと、クライアントOSがWindows Vista以降、サーバOSはWindows Server 2008以降のOSという事になると思います。

SMBの互換性については以下のサイトが参考になると思います。

ファイル共有(1)--バージョンアップしたSMB 2.0を搭載
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080916/314883/?ST=vista&P=1

・tpingを実行すると”Windows Socket Open failed: 10013″がでます。
 どうすればよいでしょうか。(OS:Vistaです)

こちらについては申し訳ないのですが手元にWindows Vista環境が無いので確認出来ませんでした。

遅延の解決方法なのですが、自分は結局広域イーサネットを選択しました。
将来的にWindows Vista以降のOSが普及すれば拠点間の通信はインターネットVPNで十分かもしれません。

以上になります、よろしくお願いいたします。

福廣 直和

VPNでExcelマクロ(共有ファイル)のアプリケーションが遅くて困っていました。
簡単に改善できそうにないですが・・・・
・WindowsXPを並べるとは、どうする事でしょうか?
・ClentをVistaにすれば大丈夫でしょうか?
・tpingを実行すると”Windows Socket Open failed: 10013″がでます。
 どうすればよいでしょうか。(OS:Vistaです)

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