ファイルサーバの冗長構成に悩んでみる

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iSCSI接続のストレージを利用する

Windows Vista以降、OSが標準サポートしているiSCSI機能を利用して、iSCSI接続のストレージを利用して障害発生時にストレージの向き先を簡単に変更出来るようにする方法です。
自分が試した中では、ローカルネットワークでの利用においてはiSCSIを利用してもMSアクセスのデータを開くのが極端に遅くなる等の不具合は、体感上まったく感じませんでした。
デメリットと言えば、やはり通常のDASと比べて割高になる事や、ギガビットイーサを利用した事によるアクセス速度位でしょうか。ただ、遅いといっても、通常ファイルサーバと利用者間の通信は1GBpsのLANでしょうから、ファイルサーバ用途としては十分に利用する事は可能です。
また、MPIOを利用して通信を行うNICの数を増やすことにより、速度は向上させることが出来ます。

試したことは無いですが、DASとiSCSIのストレージをOS上でミラーリングして、サーバ破損時にiSCSIだけ向き先を変更すれば、直近までのデータを利用する事は出来るかもしれません。

DFSRを利用したファイルレプリケーション

Windows ServerにはDFSR(Distributed File System Replication)っていう便利な機能がついていて、この機能を利用すれば複数のサーバ間でのファイルの複製が簡単に実装出来ます。
イメージとしては、Robocopyが特定のフォルダに対して、常に実行されている感じです。

すごく便利に感じるDFSRですが、こいつもそのままファイルサーバ用途のサーバに実装すると若干悩ましい目にあいます。

書き込みの競合したデータは一時保管場所に退避される

複数のサーバを拠点間で展開していた場合に発生するシナリオです。
同じディレクトリ構成を共有で公開しているサーバA、Bがあり、それぞれのサーバを利用するユーザが単一のファイルを別サーバ上でそれぞれ同時期に保存すると、DFSRの機能により、どちらかが削除されるか、ステージングと呼ばれる退避場所に保存されます。
拠点間のユーザが全く別のデータを更新するのであれば問題無いのですが、特定のファイルに対して頻繁に書き込みを行う場合、気をつけなければならない点だと思います。
こちらはWindows Server 2003 R2の時にしか試していませんが、例えばサーバAであるユーザがワード文書を開いていた場合、サーバAで他のユーザが同じワード文書を開くと排他制御がかかるのですが、同時期にサーバBでワード文書を開いた場合には排他制御はかかりません。

この辺はおそらく、データ保存場所を分ける等で、運用方法で回避するしかないと思われます。

エクセルファイルが稀に消える

これもおそらく陥りやすいトラブルなんじゃないかと思います。
エクセルファイルの保存方法と、DFSRのファイル複製の方法がお互いに干渉しあって発生するようです。Microsoftのサポートページを見る限り、エクセルを共有ドライブ上で保存しないようにするか、DFSRを実行する時間帯をずらすくらいしか対策は無いようです。

Windows Server 2008、または Windows Server 2003 R2 で DFSR が有効に設定されている共有フォルダに Excel ファイルを上書き保存した場合にファイルが消失することがある

Excel のファイル保存方法について

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