XserverからXserverへ移動する時のメモです。まあ、何かの足しにしていただければと思います。
基本的にサーバの移転ってそんなに複雑な手順は無いんだけど、Xserverの場合DNS設定名がディレクトリ名になってしまうのでものすごく不便でした。
でも移転の手順的にはすごく簡単で
移転元サーバ
・データ(HTMLファイルや画像ファイル)のバックアップ
・データベースのバックアップ
・メールアドレスのバックアップ
・DNS設定の削除移転先サーバ
・DNS設定の登録
・メールアドレスの再登録
・データベースの復元
・データ(HTMLファイルや画像ファイル)の復元
こんな感じです。
■データ移行時の注意点
データ(HTMLファイルや画像ファイル)の数が多いとデータを例えばFTP経由でダウンロードする場合なんかは途中で接続が切れちゃうことがあります。データを完全に移行出来ないと、早い話Webサイトが破損するわけです。
世の中には便利なフリーウェアなんてのがたくさんありまして、例えばこんな状況でもWinSCPを使ってデータのコピーを行えば例え接続が中断されてしまっても自動的に再接続して全てのデータをローカルに安全にコピーする事が可能です。
WinSCPはFTPの他にもSSHも使えますし、パソコンにインストールしておけば結構便利ですので是非導入してみてください。
■データベース移行時の注意点
普段の生活でデータベースに触れることがほとんどないのでアレなんですが、Xserverに標準装備されているphpmyadminでデータべースをエクスポートするとSQLファイルに
SET SQL_MODE="NO_AUTO_VALUE_ON_ZERO";
という文字列が追加されます。Xserverのすごいところは自前で文字列を追加するのにイザ自前でインポートしようとするとこの文字列が原因で上手くインポートする事が出来なくなるところです。標準設定で追加する文字列なのに、ですよ。
加えてデータベース内の各テーブルの文字コードがバラバラだとメモ帳でSQLファイルを開いても上手く処理する事が出来ませんでした。
同じ現象が全ての方の環境で起こるかどうかは分かりませんが、もしこうなった場合には
を参考にしていただき、SQLファイルをバイナリエディタで編集してもらえると上手くインポート出来ると思います。
また、phpmyadminではデータベースの追加作業は出来ないのでXserverの管理コンソールから行います。一緒にデータベース利用ユーザIDも作成します。
■Wordpress移行時の注意点
Wordpressを移行する時に考慮する点は以下のとおりです。
※バージョンは2.0.XX系です。
・wp-config.phpの書き換え
・ディレクトリ・パーミッションの書き換え
・各種プラグインの設定(ImageManager等を使っている場合)
wp-config.phpは新しく作成したデータベース名とユーザID、パスワードを入力し直してアップロードし、パーミッションを600に変更します。
ImageManagerを使っている場合はWordpressのImageManager設定画面からBase image directoryのパスを新サーバのパスに変更します。
また、データをアップロードするディレクトリのパーミッションは777に変更します。
■メール設定移行時の注意点
移行手続きを行ってすぐだと新しいサーバアカウントが試用のステータスになっていると思います。試しのドメイン設定を移行していて気付いたんですが、試用のステータス状態だとメールの設定を行う事が出来ません。
メール設定も確実に行いたいのであれば新サーバアカウントがサーバ管理者によって試用ステータスから通常に移っているのを確認した方が良いです。
■DNS情報がサーバ反映される時間について
実際には設定反映に必要な情報は公開DNSではなくXserver側の内部設定だと思います。サーバ情報を新しいサーバに設定変更して、どのくらい時間がかかるのか不明だったんですが、pnpk.netの場合は20時間程度かかりましたよ、結構長いです。
DNS情報が更新されるまでサイトにはアクセス出来ないのでサイト移行が上手くいったのかの確認が出来なくてちょっと辛いですね、まあ時間がかかるのでゆっくり作業出来ると言えばそうなんですけども。