Windows PEについて

Windows PEのユーザーズガイドを参照しつつ何度も見直しそうな部分のメモです。

■Windows PE の売り
パッと見はPE Builderイメージとあまり変わらないかも知れませんね。

動的ボリューム作成と管理を含めた NTFS 5.x ファイル システムのネイティブ サポート。

TCP/IP ネットワークとファイル共有のネイティブ サポート (クライアントのみ)。

32 ビット (または 64 ビット) の Windows デバイス ドライバのネイティブ サポート。

Win32 アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) のサブセットのネイティブ サポート、および Windows Management Instrumentation (WMI) と Windows Script Host (WSH) のサポート (オプション)。

CD、DVD、USB フラッシュ ドライブ (UFD) を含むさまざまなメディア、およびリモート インストール サービス (RIS) サーバーからの起動が可能。

■Windows PE の制限事項
72時間以上連続で起動するとシェルが自動終了するようです。3日以上実行しなければ完了しない作業はWindowsPEでは動作させる事が出来ないわけですね。いろいろ制限はあるようですがとりあえず緊急ブート用のクライアントOSと考えれば問題は無さそうです。

サイズを縮小するために、Windows PE には使用可能な Win32 API のサブセットしか含まれていません。I/O (ディスクおよびネットワーク) とコアの Win32 API が含まれています。

海賊版オペレーティング システムとしての使用を防ぐために、Windows PE を連続して 72 時間使用すると、自動的にシェルの実行が終了して再起動されます。この時間は変更できません。

Windows PE をファイル サーバーまたはターミナル サーバーとして使用することはできません。(リモート デスクトップはサポートされていません。)

分散ファイル システム (DFS) の名前解決は、スタンドアロンのルートでのみサポートされています。ドメインのルートはサポートされていません。

ファイル サーバーへのネットワーク接続を取得する方法としては、TCP/IP および NetBIOS over TCP/IP による方法がテスト済みです。その他の方法、たとえば IPX/SPX ネットワーク プロトコルなどはサポートされていません。

Windows PE の実行中に Windows PE レジストリに対して行った変更は、次回コンピュータを再起動したときに失われます。レジストリに永続的な変更を行うには、Windows PE を起動する前にオフラインでレジストリを編集する必要があります。

ドライブ文字は、Windows PE でパーティションを作成した順に割り当てられます。ただし、Windows PE を再起動すると、ドライブ文字は既定の順序にリセットされます。

Windows PE は、Microsoft .NET Framework または共通言語ランタイム (CLR) をサポートしていません。

Windows PE には、Windows on Windows 32 (WOW32)、Windows on Windows 64 (WOW64)、仮想 DOS コンピュータ (VDM)、OS/2、POSIX サブシステムは含まれていません。

64 ビット バージョンの Windows をインストールするには、64 ビット バージョンの Windows PE を使用する必要があります。同様に、32 ビット バージョンの Windows をインストールするには、32 ビット バージョンの Windows PE を使用する必要があります。

Windows PE を使用して、Windows セットアップを起動する前にコンピュータのディスクを構成し、パーティションを作成することができます。ハード ディスクが、Windows セットアップを起動する前に Diskpart.exe によってダイナミック ディスクに変換されている場合は、オペレーティング システムのインストール時に認識されず、ハード ディスク上のすべてのボリュームにアクセスできなくなります。

Windows PE は、Windows インストーラ (.msi) にパッケージされているアプリケーションをサポートしていません。

Windows PE は、802.1x をサポートしていません。

■Windows PE キットのツール
ブート構成データ (BCD)

起動アプリケーションと起動アプリケーション設定の記述が保存されています。Windows Vista 用の Boot.ini は、BCD に置き換えられています。

Bootsect

ハード ディスクのパーティション用マスタ ブート コードを更新し、BOOTMGR と NTLDR を切り替えます。Bootsect を使用すると、コンピュータ上のブート セクタの設定を元に戻すことができます。FixFAT と FixNTFS は、このツールに置き換えられました。

DiskPart

Windows Vista、Windows® XP、および Windows Server 2003® ファミリで使用されるテキスト モードのコマンド インタープリタです。このツールにより、スクリプトを使って、または直接コマンド プロンプトで入力して、オブジェクト (ディスク、パーティション、またはボリューム) を管理することができます。

Drvload

起動時に非インボックス ドライバを Windows PE に追加するためのコマンド ライン ツールです。ドライバの 1 つ以上の .inf ファイルが入力として取得されます。

Oscdimg.exe

カスタマイズされた 32 ビットまたは 64 ビット バージョンの Windows PE のイメージ (.iso) ファイルを作成するためのコマンド ライン ツールです。作成された .iso ファイルは、CD-ROM に書き込むことができます。

PEImg.exe

Windows PE 2.0 イメージを作成および変更するためのコマンド ライン ツールです。

Winpeshl.ini

Windows PE の既定のインターフェイスは、コマンド プロンプトです。これをカスタマイズして独自のシェル アプリケーションを実行できます。

Wpeinit.exe

Wpeinit は、起動のたびに Windows PE を初期化するコマンド ライン ツールです。以前に Factory.exe -winpe コマンドでサポートされていた初期化関数は、Wpeinit に置き換えられました。

ImageX

この Microsoft コマンド ライン ツールを使用することにより、相手先ブランド供給の製造元 (OEMs) や企業は、ファイルベースのディスク イメージをキャプチャ、変更、適用し、すばやく展開することができます。ImageX は、Windows イメージング (.wim) ファイルをネットワークにコピーします。また、Windows Vista のセットアップ、Windows 展開サービス (Windows DS)、SMS Operating System Feature Deployment Pack など、.wim ファイルを使用するその他のテクノロジと共に使用することもできます。

■Windows PE のブートについて
起動可能な Windows PE RAM ディスク イメージは、次の場所に作成することができます。

CD-ROM
USB フラッシュ ドライブ (UFD)
ハード・ディスク
Windows 展開サービス (Windows DS) サーバー
サポートされる PXE サーバー

Windows 展開サービスを利用してデータ復旧用イメージを作成しておけるのであればクライアントPC破損時にかなり復旧が楽になりそうですね。また、起動元メディアのドライブ文字として X が割り当てられるんですが、この割り当てを変更する事は出来ないようです。

■システム要件

RAM ディスクから Windows PE を起動するには、次のものが必要です。物理メモリが512MB以上必要。というのが古いパソコンだと少し敷居が高いかもしれません。

x86、x64、または IA64 ベースのコンピュータ

Windows PE 2.0 基本イメージから作成した起動可能な Windows PE イメージ

既定の Windows PE ディスク イメージを使用する場合、最小で 512 MB の RAM

カスタマイズされた RAM ディスク イメージを使用するには、カスタマイズされた RAM ディスク イメージのサイズよりも少なくとも 100 MB 以上大きなコンピュータの RAM が必要です。RAM ディスク イメージの格納とオペレーティング システムの起動に必要な RAM が不足している場合、Windows PE は起動に失敗します。

参考
Windows プレインストール環境 (Windows PE) に関するユーザーズ ガイド

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