いつかの君へ。

たかだか数年前の話なんだけど、起業して儲けようなんて思っていた頃があった。
実際に起業して友達や彼女も巻き込んで、今思えば本当好き勝手に生きていただけでした。

でも実際問題やってはみたものの、大学を出たばっかりの俺は何が出来るわけでもなくて、仕事もほとんど無くて、自信も無くて、無職同然だった。

それでも一度やっちまうと途中で引き返せなくなっちゃってね、・・・だって格好悪いだろう?

すごい田舎で暮らしていてね、他に仕事なんて無くて、俺も彼女もアルバイトをやって生活していました。

毎日の主食はスーパーの特売で買うスパゲッティーだった。
ほぼ毎日、俺は彼女と2人で半分づつ食べた。

財布の中身なんていつも数百円程度しか入って無くてね、米が買えなくなった事だってあったよ。

何もかもが適当だったけど、彼女はそんな俺にだって、優しく励ましてくれました。
本当に駄目な男だったと心から思います。

お金が無いと些細なことでよく喧嘩してね、何度も文句を言い合って、でもいつも笑っていたかな。
お金は本当に無かったんだけど、本当に楽しかった。

たまに近所のラーメン屋に一緒に行くだけで、すごく喜んでくれてね。
俺はチャーシュー麺で、彼女はいつもタンメンを食べていたかな。

2人合わせてもたった1600円くらいの会計だったけど、当時はそれが精一杯の贅沢だった。

暑い日にも、雪の日だって、2人で一緒に歩いた散歩道。
移動手段なんて歩くしかなかったから、日が暮れるまで歩いたよ。

あの頃が人生で一番充実していたのかもしれない。

・・・時はある程度流れてね。

小銭もポケットにはいくらかあって、1600円の贅沢なんて毎日だって平気になった。痛くも無いよ。

日が暮れるまで歩いた道も石段だって、もう汗にまみれて歩くことも無いし。

そして、いつか色褪せてしまうだろう。

笑ったこと。

泣いたこと。

そして、6畳1間の窓から2人見た遠い空も。

本当に貧乏だった。何も無かった。
でも、心から楽しかった。楽しかった。

最後まで辛い思いをさせてしまったと思っています。

ごめんなさい、そして本当、ありがとう。

きっと僕はいつまでも忘れられないけど、振り向かずに進みます。

この先ずっと。ずっと。

2度と繰り返す事の無い青春を共に生きた いつかの君へ。

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