Windows Vistaがリリースされるのと同時に、同一アプリケーションの異なるバージョンを同時起動させる事の出来る仮想アプリケーションをMicrosoftがリリースする。って話は知っていたんだけど、なんだかよくよく見てみるとそんな単純な物じゃなくて、企業のアプリケーション管理を一新出来るような、そんな壮大なスケールの話だった。
マイクロソフト(株)は18日、企業や法人ユーザーを対象に、デスクトップアプリケーションの互換性などの問題に対応するソフトウェア群“Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance”(MDOP)を、2007年1月1日から提供開始すると発表した。第1弾のソフトウェアとして、アプリケーション仮想化ソフトウェア『Microsoft SoftGrid』を提供する。
今までのアプリケーションってのは通常のインストールして使う方法とメタフレーム(リモートデスクトップみたいなものです)みたいにサーバ側リソースを使ってアプリケーションを動かす方法があったんだけど、これはそのハイブリッド版みたいな感じで、仮想環境を自分端末の中に構築して、その対象アプリケーションをサーバ側から展開するというものらしい。
この仕組みをMicrosoftは“Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance”(MDOP)って呼んでいて、このMDOPを構成するのは以下の4種類のアプリケーションみたい。
Microsoft SoftGrid
アプリケーション仮想化ソフトウェア。個々のクライアントにアプリケーションをインストールすることなく、実行時にサーバーから配布することで、展開や管理の集中化、異なるバージョンのアプリケーションの混在を可能とする。
Microsoft Asset Inventory Services
企業内のクライアント上で動作するすべてのプログラムの状態を把握。インベントリー管理を可能とする。
Microsoft Advanced Group Policy Management
運用管理システムのルール“グループポリシーオブジェクト”(GPO)に準拠したグループポリシー設定を強化し、特定作業の管理権限を、役職や役割に応じて割り当てる。
Microsoft Diagnostic and Recovery Toolset
クライアント上で発生したトラブルの原因究明、データ復旧、故障解析による停止の予防などを行なう。
使ったこと無いのでなんとも言えない部分ももちろんあるんだけど、見ている限りではかなり使えそうな感じがします。クライアント端末一台一台のアプリケーションの管理って本当大変なんですよ。これが集中管理出来ればかなり仕事が楽に・・・。