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いやいや、Virtual Server 2005を使ってきて長年やってみたかったIntel VTがやっと試せました。Intel VTってのはIntel Virtualization Technologyの略で、要するに仮想OSを起動させる技術です。
IntelがCore2Duoを出したくらいからジワジワと注目されていたと思うんだけど、実際にパフォーマンスがどうだとかそんな記事は見なかったんですよ、まああくまでも僕が見かけなかっただけですが。
で、Intel VTっていうテクノロジーを使うと仮想環境が快適に動くようになる。ってのだけはなんとなく耳にしていたんだけど、ついに仮想環境をIntel VTで試せる時が来たわけですよ。
Microsoft Virtual Server 2005 R2じゃIntel VTは動かない
これも実際にIntel VTを使おうと思ってやっと気づいた事です。実はIntel VTに対応するのはMicrosoft Virtual Server 2005 R2 SP1からでしかも今現在SP1は英語のみのベータ版しかないんですよね。
このベータ版は以下のサイトからダウンロードして無償で使えます。
Virtual Server 2005 R2 SP1 Beta
リンクを進んでダウンロードしようとするとFile Transfer ManagerっていうMSDNやTechNetサブスクリプションでよく見かけるダウンロード専用アプリケーションのインストールを要求されますのでインストールしてダウンロードを完了させてください。
ダウンロードが終わったらさっそくインストールしてみましょう。Microsoft Virtual Server 2005 R2日本語版がインストールされている環境からそのままアップグレードも可能です。アップグレードした場合にも今まで稼働していた仮想OSや設定が消える事は無い(少なくともぼくは消えませんでした)のでそのままインストールしちゃって問題無いです。アップグレードインストール時に
既に稼働しているVirtual Serverのサービスを終了させてくれ
というポップアップが出ますのでサービスを終了させましょう、終了させないとOKと押しても反応無いですから。
インストール後の注意としては今まで日本語で使えていたVirtual Serverの操作画面が全て英語になります。ほとんど画面自体に変更無いので日本語版を使っていた人ならそのまま操作出来ると思いますが、覚悟してインストールしてください。
Intel VT有効になってますか?
SP1インストール後、仮想OSを起動させてみて
おー、なんとなく動作が変わったな・・・
くらいだとおそらくIntel VTは有効になっていません。SP1をインストールするとデフォルトで
Enable hardware-assisted virtualization if available
という文字の横にチェックボックスがあって、有効(チェックが入っている)になっているんですがこれが有効になっているか確かめましょう。
それでも駄目ならパソコンを再起動させてBIOSメニューに入ってIntel VTが有効になっているか確認してください。僕の場合ここがデフォルトで有効になっていませんでした。
すごいぞIntel VT
Intel VTが有効になると仮想OSのパフォーマンスは飛躍的に向上します。僕の試した環境だと物理メモリが1GBしか搭載されていなかったので仮想OSには512MBしか割り当てられなかったのですがもっとメモリを割り振ると安定性はベータなのでなんとも言えませんが、実環境でも通常のOSと遜色無く使えるかもしれません。
仮想OSにはWindowsXPをインストールしてみたんですが、リモートデスクトップを有効にしてリモートデスクトップ越しにマシンを操作すると仮想OSだとは思えないくらい快適に動きます、すごいです。
ちなみにMicrosoft Virtual Server 2005 R2は実環境の場合Windows Server以外にはインストールしちゃいけないみたいなんですが、Windows XP上でもしっかり動きます。今回の検証もWindows XPにインストールした検証です。
今回ベンチマークも測定してみたんですが、特に今回のベンチマークに意味は無かったかも知れません。というのもIntel VT有効、無効を問わず結果に違いが見られなかったからです。
物理PCのベンチマーク結果です。CPUはCore2DUOの6600です。
うーん、Intel VTの状態がどうであれベンチマーク(特に重要なのはCPUね)の値は誤差程度しか違いが無いです。ベンチマークっていったらHDBENCH!なんて思ってるんだけど、これじゃパフォーマンス測れないのかな・・・?
あと、CPUの速度ベンチの結果が物理PCの半分なのは仮想OSに割り振られているCPUリソースが50%しか割り当っていないからです。
ただ、ここも分からないのがVirtual Server上のリソース割り当ては100%になってるんですよね。仮想OSのプロパティ上ではCPUはシングルCPUって表示されていたんだけどこれが原因なんだろうか、まあこの辺もおいおい試してみたいと思っています。
まとめ
いやいや、Intel VTとかいって大したこと無いんじゃないの?なんて思っていたんですが使ってみてびっくりです。ここまでパフォーマンスが出るのであれば近いうちに家にも一台Intel VT対応のマシンを買おうかと思っています。
Intel VTが出現した事で仮想OSもようやくまともに稼働するようになりましたね。今後仮想化技術はCPUだけではなく他の物理デバイスまで及ぶらしいんで今後にも期待です。
追記
どうやら一昨日Virtual PC 2007がリリースされたようです。こちらも無償でダウンロード出来ます。以下ダウンロード先URLと今回の更新点です。
今回のバージョンアップでは、ホストOS、ゲストOSのいずれでもWindows Vistaを正式サポートしたほか、ホストOSでは64bit版のWindowsにも対応した。インテルやAMDのCPUの一部が備える仮想化機能にも対応する。また、物理的な実行環境としてマルチディスプレイをサポートし、ゲストOSを、いずれか1つのディスプレイ上でフルスクリーン表示することもできる。
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