Windows Server 2008のライセンス形態について考えてみる

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Windows Server 2008のライセンス形態について考えてみる

Windows Server 2008のライセンス形態について自分に曖昧な部分があったのでちょっと調べてみました。
まず、定価ベースですがWindows Server 2008 日本語版の提供価格についてです。

主なパッケージ製品の新価格
 Windows Server 2008 Standard (5 CAL付) 18万8000円
 Windows Server 2008 Enterprise 日本語版(25 CAL付) 72万円
 Windows Web Server 2008 8万5800円
 Windows Server 2008 日本語版 5CAL 3万2600円

主要ボリュームライセンス(Open Business L:新規購入の場合)
 Windows Server 2008 Standard 14万円
 Windows Server 2008 Enterprise 45万4000円
 Windows Server 2008 Datacenter 46万3000円
 Windows Server 2008 for Itanium-based Systems 46万3000円
 Windows Web Server 2008 7万7500円
 Windows Server 2008 1 CAL 5500円

こちらより転載



よくよく見るとパッケージ版のWindows Server 2008 Enterpriseって72万円もするんですね・・・高い。プリインストール版になれば30万円中盤位になりますので、Hyper-Vを利用する+CALも購入するってのを踏まえるとプリインストール版のWindows Server 2008 Enterpriseを購入するのがお買い得感があるかもしれません。

■サーバライセンス・CALについて
仮想インスタンスをメインに考えてみると、

Windows Server 2008 Standardには仮想インスタンスが1個
Windows Server 2008 Enterpriseには仮想インスタンスが4個
Windows Server 2008 Datacenterには無制限の仮想インスタンス実行権

が付与されています。

一見、上記の金額から見てもWindows Server 2008 Datacenterがお得な気がしますが、CALがバンドルされていないのと、DatacenterはCPUライセンスのため、物理CPUの数で金額が変動しますので、思いきりメモリを搭載して、DISK I/Oもめいっぱい高くしてサーバを詰め込まないと元は取れない気がします。

また、仮想インスタンスとしてWindows Server 2003等を利用する場合、Windows Server 2003のCALは必要無くなるようですが、替わりにWindows Server 2008用のCALが必要になるようです。ですのでWindows Server 2003をメインサーバとして利用している環境の場合、Virtual ServerやESXiを検討した方が良いかもしれません。

また、同じくCALについてですが、Windows Web Server 2008のライセンス形態として、”物理インスタンスもしくは仮想インスタンス×1″とありますので、CALの割り当てを同時利用ユーザ数に設定した場合、仮想インスタンスにアクセスするCALは別途必要になると思いますので注意が必要です。

ライセンスの購入方法も3種類あって、

・パッケージ製品
・プリインストールモデル
・ボリュームライセンス

とあって、こちらにメリット等記載されているんですが、サーバを自作していない限りはプリインストールモデルをソフトウェアアシュアランス無しで購入するのが一番お得かなと思っています。サーバ機器の保守期限ってだいたい3〜5年で切れちゃいますし、ソフトウェアアシュアランスの費用は新規ライセンス購入価格の約20〜30%ですから、Server 2003以降のR2を利用しないのであれば、今までのリリース速度を加味してみると、次期メジャーバージョンアップまでにほぼ確実に新規購入費用上回りますからね。

サーバOSに関してはボリュームライセンスでの新規購入が可能なようですが、次期バージョンのOSが確実に今のバージョンのOSより優れているなんて誰にも分からないですし。思い切って次期バージョンが使えない、もしくはすぐに移行出来ないような仕様になってたら返金してくれるって言うのであれば、ソフトウェアアシュアランスも利用価値あると思うんですけどね・・・。もしくは新規購入費用の10%程度にしてくれるとか・・・。
ソフトウェアアシュアランスの特典も最近は多少ありますが、購入の説得材料にはまだまだ弱い内容だと個人的には思っています。

■エクスターナル コネクタ ライセンスについて
これまた不可解なライセンスの形態だと常々思っています。

MSのサイト曰く、

多数の外部ユーザーが、外部から社内のサーバーにアクセスするような場合には「エクスターナル コネクタ ライセンス(EC)」がお得です。
EC を購入することによって、外部からアクセスするユーザーは、特定の物理サーバー上のすべてのインスタンス (仮想環境を含む) にアクセスすることができます。

という事らしいんですが、これってIISにも適用なんですよね。確かに大学なんかで生徒用に適用するのであれば現実的なライセンス形態だと思うんですが、CALが不要なケースという項目の中に

インターネットを介して Windows Server 2008 にアクセスし、かつ認証 (認証方法は問いません) を受けない場合には、CAL の購入は不要です。

ってのがありまして、今どきユーザ認証の無い商売のWEBサイトなんてあるのか?と思います。Windows Web Server 2008に関してはこの規制が無かった(ような気がする)のでWEBサービスを行う場合にはWindows Web Server 2008を利用してください。って事なのでしょうか。とりあえずWindows Web Server 2008からデータベース接続に関する部分も改定されたようなので、まあまあLAMP環境に対抗出来るようになってきているような気はするのですが、正直もう少し頑張ってもらえればなと思ってしまいます。

とりあえず深く知ってしまうと正しく運用を行っている管理者がいる環境でない限りライセンス違反は知らず知らずのうちに犯してしまっている可能性があるわけで、ライセンスについてはほどほどに理解しておくのが・・・なんて書くと問題になりますね。しっかり管理しましょう。

ちなみに今の勤務先は律儀にCALまでソフトウェアアシュアランスに加入しています。律儀すぎです。

とりあえずライセンスに関しては以下のサイトが分かりやすいと思いますので、仕事で必要だったり、興味があれば一度目を通しておいたほうがいいと思います。

まあ、どちらにしろWindows Vista以降、キー マネージメント サービス (KMS)が実装されているのでもう何も考えなくてもライセンス違反が起きていたらアラート出す。みたいな感じにしてもらえると楽なんですけどね・・・。

正直、ライセンス購入費用を無駄な出費だと考える企業だって0じゃないはずで、一番面倒なのはライセンスの管理じゃなくて購入時の決裁責任者の説得だと思いますので。

参考
Windows Server 2008 早わかりライセンス ガイド

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