バックアップ構成を考える@バックアップ

2CHに”バックアップソフト徹底比較スレ”というのがあって、そこにこのサイト内へのリンクを書き込んでくれている人がいるようで、ちょっとでも誰かの参考にしてもらえているのならば、と少しだけ嬉しい気分になりました。今後も自分の作業履歴に近い方向性はあると思いますが、少しでも誰かのお役に立てればと思っていますのでよろしくお願いいたします。

少し前に会社でバックアッププランを作り実装しました。30台程度のサーバのシステムドライブのバックアップとデータ領域のバックアップを行っています。社内サーバですのでファイルサーバなんかも含みます。データバックアップ先の構成としては16本LTO3が格納出来るオートローダをNetVaultという製品で毎日バックアップしています。
データの規模にもよりますがこの構成で費用がだいたいオートローダを取り付けるサーバ込で250万円くらいかかりました。

自宅のパソコンは、最近データをあまり抱え込む事が無いのでHDDはシングル構成で消えると痛いデータのみRAID1構成のサーバに共有ディレクトリを作り保存しています。

実践していませんがRAID1でも世代管理は一応可能で、例えばDiskA、DiskBというHDDがあるとすると、そこに新たにDiskCをDiskBと入れ替えてDiskAのデータでDiskCをリビルドします。数ヶ月後、万が一システムに障害が発生してもDiskBから起動すればHDDを交換した時のデータにロールバック出来るわけです。Disk1台につき1世代というニュアンスです。

ただし、この方法だと部分的にロールバックさせる事が出来ないのでデータ領域はこの方法でバックアップを取る事は出来ても復元は個別に読みだして行った方が良いと思います。

企業内ネットワーク、例えばファイルサーバのバックアップの目的はOfficeドキュメントや誤ってファイルを削除してしまったユーザの救済を目的とする事がほとんどだと思います。
この場合Windows Serverに標準装備されているVolume Shadow Copy(VSS)が役に立ちます。VSSは指定した時間に指定したドライブのデータのスナップショットを取り、指定した世代分バックアップしてくれます。

VSSはファイルがロックされていてもスナップショットを取得出来るので取り逃しも(多分)ありません。世代管理がされている限り削除されてしまったファイルにも有効です。

僕の会社ではよくある事なんですが、会社を辞めていく社員は自分の作成したデータを削除してしまう事があります。これは時として重大なトラブルを引き起こす事になるんですが、VSSでスナップショットを取っていればそんな社員にも対応出来るわけです。

ただしVSSも万能というわけではありません、例えば複数のデータで整合性を保つ必要があるデータベースなどはVSSで取得したスナップショットでは上手く動いてくれません。
この場合にはデータベース上でバックアップを適当なディレクトリに取得し、そのファイルをバックアップする必要があります。

また、最近仮想サーバにも興味があります。マイクロソフトのバーチャルサーバなんかは僕の中でその典型なんですが、ちょっと前にVMwareの社員の方と話す機会がありまして、そこで紹介していただいたESXっていう仮想インフラストラクチャに出会って、もうクラクラです。

マイクロソフトのバーチャルサーバはOS上に仮想サーバ構築用のアプリケーションを立ち上げないと駄目なんですけど、ESXってのはOSの役割を持つ部分が既に仮想サーバを構築可能で、要するにサーバの電源を入れるとすぐにバーチャルサーバが起動するイメージらしいです。

ESXについては近く触る機会もある気がしますので、触ったらいろいろレポートしてみたいと思います。ただ、ESXは値段が高い事、パッと見、SEXに見えてなんとなく後ろめたい感じになる。といったネックもあります。

VMware ESX Server

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